ともあつくんと、うたう

すごい大雨のすぐあと、神戸市灘区の「カナウ」で、小さなあつまりをしました。本来ならこの日、ここでコンサートがひらかれるはずでしたが、特別警報がでるような状況で、とりやめになったのです。

交通も寸断されていましたが、午後になったら少しづつ状況も好転してきたので、行ってみました。コンサートがなくても、毎週、ともあつくんと会うために訪れることにしているからです。

かれは、1980年生まれだから、もう38才。生まれたときからの全盲で、知的障害者です。でも、ピアノをひくと、天下無双。まるで言葉のように音をあやつります。

かれと知りあったのは、阪神大震災のすぐあとです。それいらい、ずーっとつきあっています。

この日、コンサートが取りやめになったことを知らずに、やってきた人たちがいたので、ミニコンサートをひらきました。

ともあつくんに、うたの伴奏をリクエストし、手話をまじえながら、楽しいひと時をすごしました。

こんどは、ミューズでもやってみたいと思います。

「ともあつと うたおう」と いう 会を、はじめます

光が丘自治会のクリスマス会で
光が丘自治会のクリスマス会で

坂部友淳(さかべともあつ)のピアノで、楽しくうたう会を、はじめます。かれは、たくさんのうたをしっていて、ばんそうができます。調をあげたりさげたりも、できます。

かれのことについて、下にしるします。

1980年にうまれる。
未熟児網膜症で、視力をうしなう。(全盲)。
知的障害も、あわせもつ。
盲学校にかよっていた、15さいのころ、すばらしいせんせい(今泉せんせい)とのであいで、ピアノをはじめる。
ならっていたわずかのあいだで、ひとのこころをつかむほどに、めきめきと上達。
せんせいとはなれてからは、まなばずして、たくさんのうたをひきがたりしたり、伴奏したりできるようになる。また、移調も自由にできるようになる。(たいていのうたの伴奏のリクエストに、こたえることができる。)
神戸YMCAや、いろいろな施設や病院などにおもむき、みなさんに、かれのピアノをきく、ボランティア活動をしていただいている。
さいきんでは、かれのぞくする障害者施設で、入所者のうたの伴奏をし、かれらのこころをなごませ、おちつかせる、おおきなやくわりを、しっかりとはたしている。
かれの演奏は、けっしてかんぺきではない。
しかし、こころをひらき、みみをひらき、じっとききいるとき、そこには、わたしたちがいままでにきいたこともないような、うつくしいせかいが、ひらけてくる。
かれはいつも音楽とともにいる。
かれはいつも、こころのなかで、うたっている。

主な出演先
宝塚エデンの園、摂津三田教会、大阪市立姫島こども園、宝塚アーティスト協会、FM宝塚、宝塚花回廊、三田ワイズメンズクラブ、第二協立病院ホスピス(川西市)、新老人の会姫路ブランチ(日野原重明先生講演会)、こばと保育園、京都ライトハウス、豊中愛和会、宝塚愛和会、宝塚あいあいパーク、神戸YMCA創立125周年記念音楽イベント 篠山の「とっておきの音楽祭」  他